このハガキは詐欺だよ!訴訟の最終告知が別れた妻あてに!?

 

ある日、仕事から帰って自宅のポストをのぞくと一通のハガキが…。

 

「?」

 

10年以上も前に別れた妻にあてたものだ…。今頃、誰から?

 

 

表には差出人の名前は無い。

 

文面を見てみると…「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」と書かれている。

 

ハガキを送ってきたのは、「法務省管轄支局最終告知通達センター」だって!

 

文面を見ると、「訴訟」とか「差し押さえ」「強制的に執行」なんていう仰々しい単語が並んでる。

 

なんだか怪しいニオイがプンプンする、このハガキ!その内容を紹介します!

 

あて名は10年以上も前に別れた妻

 

人生いろいろあって10年以上前に妻とは離婚。

 

彼女は離婚後すぐに実家のある故郷に戻って暮らしている。離婚してからしばらくの間は、美容室のダイレクトメールなどが届いていたけど、さすがに10年以上もたつとそんなダイレクトメールさえ来なくなったのに、こんなハガキが来る?

 

どれだけ古い名簿を使ってんの?

 

 

もともとキッチリしている性格の人で、どちらかといえば自分の方が生活態度についてアレコレ言われていたぐらいだから、1万歩ゆずって仮にハガキが本物だったとしても元妻にこんなハガキは届かないだろう。

 

 

元妻とは連絡をとることもないが、息子が一緒に暮らしていてLINEをやり取りしたりウチにも遊びに来ている。

 

今回の件をわざわざ連絡するまでもないけれど、訴訟なんかに巻き込まれているのなら息子からそれとなく相談があるはず…。

 

でも…。

 

そんなことを考えるまでもなく、このハガキ、つじつまがあわないところだらけなので笑える。

 

ツッコミどころ満載の「訴訟最終告知のお知らせ」

 

まず10年以上も前に別れていて、とっくの昔にウチには住んでいない元妻あてに法務省管轄をうたう所からハガキが来る時点でウソだとわかるけど、それ以外にもこの「訴訟最終告知のお知らせ」はツッコミどころ満載です!

 

だいたい、訴訟に関する郵便物がハガキ一枚で来るわけがない。

 

警察のお世話になったりする人生には無縁だけれど、今まで裁判所から2回ほど「お手紙」が届いたことがある

 

1回は子供の親権について元妻からの申し立てがあって家庭裁判所から届いたもの、もう一回は裁判員に選出されたっていう通知。

 

どっちも封書で届いたし、返信するのもすべて封書だった

 

だいたい「民事訴訟」になっているらしいのに裁判所からじゃなくて「法務省管轄支局 訴訟最終告知通達センター」からのハガキ、なんで?

 

 

「管轄支局」って何?例えば東京法務局の下に「西多摩支局」とか「八王子支局」「府中支局」っていうのはあるけど、法務省に「管轄支局」なんて存在しない

 

裁判のことは詳しいわけじゃないけれど、「訴状が提出されました事をご通知致します」っていう前に、「訴状」が届いていませんよ!!

 

よくテレビのニュースでやっているでしょ。「訴状が届いていないのでコメントできない」って。

 

なのに…

 

「このままご連絡なき場合は、原告側の主張が全面的に受理され、執行官立会いの下、給与差し押さえ及び動産、不動産の差し押さえを強制的に執行させていただきますので…(以下略)」なんて書いてある。どういうこと?

 

「原告」って書かれているけど、民事訴訟を提出したのは「貴方の利用されていた契約会社、もしくは運営会社から」らしい…。

 

「もしくは」って何?

 

ググってみたら…

 

もしくは【若しくは】

《接》または。あるいは。さもなければ。

だって。

 

英訳は…「or」

 

どこから訴訟なのか把握してないの?「or」とか「さもなければ」なんて。

 

住所は「東京都千代田区霞が関2丁目6番1号」ってなっているけど、Googleで検索しても地図がヒットしない!

 

そしてなぜかハガキの消印は「豊島郵便局」。霞が関からわざわざ池袋までハガキを出しに行ったんだ~?あるわけない!

 

 

だいたい役所からの通知って「別納」とか「後納」じゃないの?

 

このハガキに書かれている「取り下げ最終期日」ってやつ、「平成30年12月12日」になっている。なんとハガキの消印は12月9日!

 

考えたり、相談したり、相談したりする時間を与えずに、詐欺の手口に引きずり込もうとする魂胆がミエミエ。役所からの通知は日にちの設定にもっと余裕があるものだよ。

 

そして…。

 

「裁判取り下げなどのご相談に関しましては、当局にて承っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。」だって。

 

「お気軽に」が…笑える。「訴訟」だ、「訴状」「差し押さえ」だと、さんざん煽ってきたくせに。読んだ人を不安な気持ちにさせておいて、「まだ救いの手があるの?」と思わせるための「手」か。

 

ハガキで文面丸出しで送っておきながら、「尚、書面での通達となりますので、プライバシー保護の為、ご本人様からご連絡いただきます様、お願い申し上げます。」だと。

 

プライバシー保護っていうくらいならハガキなんかで送らないよね。しかも10年以上も前に別れて、ここには住んでいない元妻あてだし…。

 

こんなの本人に連絡したら「私がそんなことするわけないでしょ!くだらないことで連絡してこないで!!」って激怒されちゃうだろうな…。

 

 

なんと!「1億円」の高額被害も発生!

 

とはいえ、このハガキで実際に「1億円」をだまし取られたという高額な被害が出ているようです。

 

 

新聞やネットのニュースにも出ていました。

 

山形県警は22日、山形市の60歳代女性が訴訟を回避する名目で計1億10万円をだまし取られたと発表した。県警は特殊詐欺事件として捜査している。

発表によると、11月中旬、女性宅に「訴訟最終告知」というはがきが届き、女性が弁護士を名乗る男に電話すると「通信料未払いで業者が訴えている。訴状の中身を見るには10万円支払う必要がある」と言われ、指定口座に振り込んだ。

その後、女性は業者を名乗る男らから「和解金2000万円を払え」などと言われ、12回にわたって計1億円を関東地方のマンションなどに宅配便で送った。女性は家族と同居していたが、「口外するな」と言われ、相談しなかった。

別の詐欺事件を捜査していた県外の警察署から情報提供があり、発覚した。

2018年12月22日 22時31分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

読売新聞オンラインより

 

たまたまウチは元妻あてだったので、はじめから「今頃、何だろう?」と警戒心ありありでハガキを見たのですが、それでも一瞬、「なんか困るようなことがあったのかな?」と思ってしまったのも事実です。

 

もしも家族や周囲の人にこんなハガキが届いたら、くれぐれも無視するように言ってあげましょう!

 

絶対に電話はしない!まずはググるのも一つ!

 

振り込め詐欺の電話の電話番号は難しいでしょうけど、この手のハガキなんかで「?」と思ったら、まずはネットで検索してみることにしています。

 

今回も「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」とか「法務省管轄支局 訴訟最終告知通達センター」で検索したら、出るわ、出るわ…。

 

国民生活センターや各市町村が「気をつけて!」と呼び掛けているるページが上から下までズラッと並んでる。

 

この手のハガキについては、平成30年4月27日付で消費者庁から注意喚起のニュースリリースが出ていたんですね。

 

この架空請求のハガキに使われている「法務省管轄支局~」には他にもいくつかパターンがあるようです。

 

「法務省管轄支局民事訴訟管理センター」、「法務省管轄支局国民訴訟通達センター」、「法務省管轄支局民事訴訟告知センター」などと記載されており、多くの場合、名称に「法務省管轄支局」が含まれています。

消費者庁

 

この架空請求ハガキに出ている電話番号に電話をすると、どういう具合になるのかも消費者庁のニュースリリースに出ています。

 

STEP.1
訴訟最終告知通達センターに電話
こちらでは詳しいことはわからないから弁護士に電話するように言われて連絡先を教えられる
STEP.2
教えられた連絡先に電話
弁護士を名乗る人物が「示談の着手金」「裁判所への供託金」などといってコンビニでプリペイドのギフト券を買って、その番号を教えるように言う
STEP.3
脅しの電話がかかってくる
プリペイドのギフト券も当然だまし取られるわけですが、それはまだ序の口。訴訟を起こした相手やその弁護士を名乗る人物からガンガン電話がかかってきて「ふざけるな!」「家に行くぞ!」とか脅されてお金を要求される

というのが手口のようです。

 

消費者庁でも、この手のハガキが送られてきたらとにかく

  • あわてない
  • 落ち着く
  • 警察や消費生活センターに連絡する
ように呼び掛けています。

 

あの手この手で忍び寄ってくる悪質な詐欺の手口。本当に注意しましょう。

 

私はとても勇気がなかったのですが、この手のハガキに書かれている電話番号に電話して相手を論破した!という動画がYouTubeにありました。

 

 

突っ込んだら「着信拒否」されたみたい。そんなことにはひるまずに別の電話でかけまくります。さすが!

 

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